宝クジのシミュレーション
ところが並んでまで宝クジを買う人は沢山いる。得する可能性が著しく低いのに宝クジを買うというのは、そこになんらかの楽しさがあるからだろう。
ジャンボ宝クジを100枚(3万円)買うシミュレーションをしてみると以下のようなことがわかる。
- 大体数千円ぐらいは当たる (2万円以上損するわけだがゼロになるわけではない)
- 100回に一回ぐらいは利益が出る
ところが並んでまで宝クジを買う人は沢山いる。得する可能性が著しく低いのに宝クジを買うというのは、そこになんらかの楽しさがあるからだろう。
これを解決するのは簡単で、階層型ファイルシステムなど使わずにデータを管理すればよい。たとえば、データはすべてどこかのレポジトリにアップしてタグをつけて管理すれば良い。上の例の場合、データに「1月」「A社」「Bプロジェクト」というタグをつけておけば後から簡単に検索することができるし、他のデータに同じタグがついていれば関連データを連想的に検索することができるのでテキスト検索しなくても関連情報を簡単に利用することができる。
こういうことは自明だと思われるのだが、「デキるビジネスマンは現行の階層的ファイルシステムを使いこなす」みたいな常識があるのかもしれない。階層型ファイルシステムを使わずにあらゆる個人的データをうまく管理する方法を試してみたいものである。
汽車で食べた弁当などのゴミは椅子の下に置いておくのがマナーだと最近まで思われていたそうである。東京出身の谷崎潤一郎が阪急電車に乗ったとき、車内で小便させる奴がいるのを見て度肝を抜かれたという話がある。それがマナーだったとは思えないが、許される雰囲気はあったのかもしれない。かようにマナーとは時代や場所によって相当変わるものらしい。
マナー云々の話が出るのは人が沢山いる状況だけである。誰もいない場所ではマナーなど不要であり、タバコを吸おうがゴミを捨てようがベビーカーを使おうが文句を言われることはない。マナーというのは混雑度のような周囲の状況とか時代の空気とかによって大きく変化するものであり、これがマナーだ! と声高に主張するのは全く無意味なことだといえる。
つまり、容易に「マナー」などと口にしないことがマナーだと言えるだろう。
Jobs氏と直接話したのは2006年の面接のときだけなのだが、 その時のメモを書いてみる。 iPhoneに関する情報が全く外部に出てなかったときの話である。
日時
2006/5/4
参加者
J: Steve Jobs
F: Scott Forstall (iPhone開発責任者)
M: 私
話の流れ
ジョブズ登場!
報道とかで見るの同じ印象。調子が良くてスマートな感じ。
J: 「やぁトシ(握手)! 遅れてゴメン。滅茶苦茶面白いプロジェクトの打合せをしててネ。」
J: 「中身は言えないけど、Mac、iPodの次の柱となる大きなプロジェクトなんだ。」
J: 「君なら一瞬でも見たらその強烈さを理解すると思うョ」
J: 「日本語の入力とかは結構鍵になるんだ。でもこれまでのより格段によくなるんだけどね」
J: 「で、インターネットを全部調べたら、君が新しいプロジェクトに最適任だということがわかったんだョ」
J: 「日本よりこっちの方が全然環境良いしネ。あ、もちろん日本の状況は知ってるョ」
J: 「てなわけだから来るよね? 家族はいるのね? 家族にとってもこちらは良いよネ」
J: 「じゃ何か質問ある?」
という感じで一気に押し切られる。
M: 「入力と検索を大統合したデスクトップを作るみたいなことを考えてるんですけど...」
J: 「今度のプロジェクトはPCとは全然違うんだョ!」 (提案終了)
M: 「ある会社との契約仕事が継続中なんですケド」
J: 「へー。仕事の何割ぐらいそれにあててるの?」
M: 「30-40%ぐらいすかね」
J: 「じゃぁその時間はそちらの仕事をすることにしてもいいョ。ウチはフレキシブルだからネ」
M: 「私との個人契約だったらそれでもいいんだけど組織の契約なんですが」
J: 「いずれにせよウチはフレキシブルだからっ」
M: 「はぃ、調べてみます...」
M: 「日本で働くオプションって無いんですか?」
J: 「絶対なし。こちらで一丸となってやることにしてるんだ。」
M: 「すぐ移籍が無理とすると、どれぐらいなら待てるんですかネ?」
J: 「2〜3ヶ月だったら大丈夫かな。半年かかるなら他の人をあたるしかないョ」
情報があまりに少ない! ジョブズがウキウキしてるのは確かなのだが何が何やら。 聞いた話によるとNeXTを立ち上げたときもこのように 何も情報を出さないまま情熱だけ語って人集めしたらしい。
ジョブズ退席
J: 「じゃぁね! 正しい決定するのを待ってるからネ!」
Forstall氏に質問
M: 「新しい柱とか言ってますけど、柱は何本ぐらいあるんですか?」
F: 「Mac、iPod、と今度のやつだけだョ」
M: 「結構沢山の人間でやろうとしてる?」
F: 「そのとおり。全部入れるとかなりの数に。」
M: 「うーむ...」
残念な日記などについては「残念タグ」をつけておき、 とても元気なときだけ閲覧できるようにしておくといいかもしれない。 自分の気分や居場所などによって計算機の挙動を簡単に変えられるようになれば 状況も変わるかもしれないけれど。