ユビキタスの街角

Monday, August 22, 2016

宝クジのシミュレーション

宝クジの期待値が低いことはよく知られている。「633回年末ジャンボ宝クジ」の資料から計算すると、300円のクジに対して当選金額の期待値は150円ぐらいにしかならないので、宝クジを買うことは激しく損な行為であることは間違いない。


ところが並んでまで宝クジを買う人は沢山いる。得する可能性が著しく低いのに宝クジを買うというのは、そこになんらかの楽しさがあるからだろう。

ジャンボ宝クジを100枚(3万円)買うシミュレーションをしてみると以下のようなことがわかる。

  • 大体数千円ぐらいは当たる (2万円以上損するわけだがゼロになるわけではない)
  • 100回に一回ぐらいは利益が出る
つまり、3万円買っても2万円以上損することがほぼ間違いないのだが、4億円当選を期待するという楽しみがあるし、タマには儲かることがあるし、どれだけ当たっているかを調べる楽しみもあるので、レジャーのような楽しみ方をされているのかもしれない。ギャンブルというよりエンターテインメントなのだろう。

課金ゲームのように、全く儲かる可能性がなくても喜んで金を払う人が沢山いるのだから、滅茶苦茶に分が悪いギャンブルであってもうまく面白さを用意することができれば参加者を集められるということなのだろう。当選金をどれぐらいにするかが大きなノウハウなのだろうか。