フラクタル野菜
目が回るような味がした!! わけはなくて、普通に不味いブロッコリであった。 (私はブロッコリ系の野菜が嫌いなのであまりアテにはならないが。) いきなり客に出して驚かすのには使えるかもしれない。
目が回るような味がした!! わけはなくて、普通に不味いブロッコリであった。 (私はブロッコリ系の野菜が嫌いなのであまりアテにはならないが。) いきなり客に出して驚かすのには使えるかもしれない。
人間が(今のところ)生成したり複製したりできない現象を利用すれば、 第三者に頼ることなく情報の古さを証明することができる。 たとえば、 作成時期を証明したい情報を記録したメモリを真珠貝の中に入れておけば、 何年かたった後で出来た真珠の大きさを調べることによって、 その中の情報の古さを証明することができるだろう。 また最近、 細菌に安定してデータ記録する方法 が開発されたそうであるが、 この技術を利用してDNAの空き領域に情報を埋め込んだ木を育ておけば、 根や幹のDNAを調べることによって情報の古さを証明することができるだろう。 アイデアを保護したい人はこういう木を沢山植えておけば良いかもしれない。
Googleなどを使うと世の中のことが何でもわかるように錯覚しがちであるが、 自分の家が火事になったことをGoogleで知ることはできないわけで、 意外と現在のサービスだけでは本当に重要なことはわからないものである。 何でも良いから手持ちのセンサ情報をとりあえず公開することが ユビキタスコンピューティング社会への近道かもしれない。
メールは使えるがWebは使えないような端末などほぼ存在しない現在、 メールキラーとなるようなブラウザ上のコミュニケーションシステムを発明できれば 世界中の通信を支配できるに違いない。
...とみんなが考えてると思うのだが何故出てこないのかな?
大型のタッチパネルディスプレイを使ったインタフェースに関しては、 特にCSCW (Computer-Supported Cooperative Work: 計算機による共働作業支援)の分野で多くの研究が行なわれてきた。 Xerox PARCでは大型ディスプレイを利用したCoLabという システムがかなり前に開発されていたし、 独GMDではi-Landというプロジェクトの一貫として DynaWallというシステムが開発されていたが、 これらのシステムは研究としては面白いものの、 実用的にさっぱり使われていないという大きな問題があった。 東京農工大の中川正樹氏/加藤直樹氏らは 文字認識のできる大型タッチパネルディスプレイを開発して授業などに活用していたようだが、 学外に広がるほどの影響力は無かったようである。 本当に便利に使うためにはまだ技術が不足しているのだろう。 計算機インタフェースの専門家である黒須正明氏ですら 「共働作業は液晶プロジェクタとノートパソコンを使うのが一番だ」 などと言っているところを見ても、 大型タッチパネルディスプレイはあまり人気が無いようである。
マルチタッチのユーザインタフェースもやはり 昔から多くの研究が行なわれているが、 一見便利そうに見えるものの、まだまだブレイクしていない。 Han氏がビデオの中で実演しているような「拡大/回転と移動を同時に実行」のような操作は 両手を使うと確かに簡単なはずだが、 右手と左手を同時に正確に動かすことは不可能だから、 多くの場合は別々に動かすのとあまり変わらないということなのかもしれない。
このように、 大型タッチパネルディスプレイもその上のマルチタッチインタフェースもいまひとつパッとしない状況なのにHan氏のデモが大ウケしたというのは、 参加者にとってそういうものが物珍しく、かつ氏の操作が秀逸だったということなのだろう。 多くの人が「マイノリティ・リポート」を思い出していたのかもしれない。 確かに格好よくできてはいたのだろうが、 これからガンガンあちこちで使われるようになるかどうかは怪しいように感じられる。
大型タッチパネルディスプレイをアートに利用するのはうまくいくようである。 画像が投影されたパネルを押すことにより画像が変化する Khronos Projectorという作品は 高い評価を得ていたし、 HoloWallの後継的システムはお台場の ソニーエクスプローラサイエンスという科学博物館で展示されている。 Han氏のビデオもインタフェースのデモというよりはパフォーマンスに近いように見えるのだが、 今後は実用になっていくのだろうか。
(マルチタッチインタフェースのサーベイは、 トロント大学で長年ユーザインタフェースの研究会を行なってきたBill Buxton氏 が書いたものである。 Buxton氏はユーザインタフェースの分野で最も論文披参照数が多い有名な研究者なのだが、 最近Microsoftに入社したらしい。 Microsoftから今後面白いインタフェースが出てくるのだろうか...)
色盲でない人間にとって赤白が目立つのであればそれを導入するのは結構なことだが、そのため苦労する人が出るようでは困る。 この変更については日本色彩研究所という財団法人がアドバイスしているらしいので 掲示板で質問したところ一応回答を貰えたのだが、 幅広い人間に対して見やすさを実験したわけではないようだし、 「赤はご指摘の通り、赤緑色盲の方に取っては、暗い色として認識されます」のように赤緑色盲を根本的に誤解しているような発言も含まれていたので 不審感を拭うことができない。 なぜちゃんと実験もせずにこのような変更を推奨しているのかわけがわからない。
普通の生活において色盲は特に不便なことはない。紅葉の美しさがよくわからないぐらいのものである。 困るのは「信号の色」「電気抵抗のカラーコード」「LEDの色」のような人工物にほぼ限られており、 こういうものはなんとかしてもらいたいと常々思っているのだが、 わざわざ世の中の問題を増やすような施策はやめてもらいたいものである。 遮断器を見やすくしたいのなら、 棒を点滅させるとか、様々な色や形を混ぜるとか、いくらでも方法はあるはずなのに。
PPM法は圧縮方法として優れた性能を持っているが、 これは予測手法としても優れているということなので、 予測式文字入力などに応用することができる。 また、じゃんけんのような勝負において相手の次の手を予測するのにも利用できるはずである。 ちょっと作って実験してみたところ、 長く勝負すると必ず負けてしまうので、確かに効果的な予測が行なわれているのだろうと思う。
Association for Computing Machineryの機関誌Communication of the ACMの2月号で spam判定手法が特集されており、 PPM法をspam判定に使う手法が紹介されていた。 PPM法でspam圧縮を学習させると別のspamも効率よく圧縮できるため、圧縮効率でspamかどうかを判断できるらしい。 spamもいろいろ種類が多いはずだが、 単純な予測手法で判定できてしまうというのはなかなか興味深い。
このような性質をもつ整数の組を計算してみると以下のようになった。 どうやら無限に存在するらしい。
8 7 3 8 7 5 15 13 7 15 13 8 21 19 5 21 19 16 35 31 11 35 31 24 40 37 7 40 37 33 48 43 13 48 43 35 ...突然60度が必要になったとき、 長さが15, 13, 8の棒を持っていればあわてずにすむだろう。
ちなみにこの方法だとcosの値は有理数になるので正確に30度や45度を作ることはできない。辺の長さが82:71:41の三角形を使うと長さ41の辺の反対側が29.999998度になるようだが...
このソフトを使うと簡単に様々な幾何お絵書きができるし、幾何パズルを解くのにも使える。 昨年の「コマネチ大学数学科」という番組で 「コンパスだけで円を4等分せよ」という問題が出題されたそうだが、これは Cinderellaでこのように解いてJavaアプレットとして公開することができる。 普通の幾何の勉強にはもちろんとても役にたつし、 「ケンプのリンク機構」といった謎の機械について学ぶのにも便利である。
以前見たことがあるCinderellaの日本語解説ページに 「コンパスだけで2点の中点を求める」という問題が書いてあった。 直線をひければ中点を求めるのは簡単だが、円だけで求めるのはなかなか難しい。 ずっと答がわからず困っていたのだが、 今日やっと答をひとつみつけることができた。 異様にややこしい方法になっているが、とりあえず解けたのでほっとした。 以前もっとエレガントに解けた気がするのだが忘れてしまったのが残念である。
CinderellaはMixiにコミュもないようだしググってもあまりヒットしないようだが、 このように結構面白い遊びができるのでもう少し流行ってほしいものである。 誰も幾何パズルなんか好きじゃないのだろうか...?
石井氏はふだん 普通のPCや紙を仕事に使っているようで、 家でもオフィスでもTangibleなシステムが全然活用されていないようなのが残念だった。 新しくて論文になりそうなものだけに注力しており、 実用的なものを作って使うことにはあまり興味が無いのかもしれない。
石井氏がTngible Bitsを言いだした頃はひとつのアイデアを実装するのは大変だったし、 頑張って作ったシステムを論文にすることも比較的容易であったが、 最近はカメラや Phidgetsのようなセンサ/アクチュエータと無線LANを組み合わせれば簡単に様々な実験ができるので、 便利なシステムを誰でもすぐに作れる可能性が広がっている。 このため新しいアイデアを論文とするのは難しい状況になってきているが、 本当に使えるTangibleなシステムががどこからか出現する可能性は高い気がする。
司会の茂木氏の感想には放送されたのと違う視点が書いてある。 日本の学会の問題などについては、石井氏の話というより茂木氏の意見のように見えるが、 放送されていないところでそういう会話があったのかもしれない。 また石井氏は番組中で屈辱感が重要だとか言ってようだが、 それはいかにも不健康であり、万人に勧められるようなものではないだろう。 できれば悠々といきたいものである。
「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」という発言は(2)のように聞こえるから批判の対象になったわけであり、 「子供を1人しか生まないのが不健全だとは言っていないから何の問題もない」という理屈 (e.g. 小田島氏)には同意できない。 対偶がどうこうとか言う人は、(2)でなく(1)だと読んでいるわけであり、 国語的解釈が違っているのだろう。
Emacs上の処理をいくら自動化してもたかが知れているのだが、 インターネットの玄関口であるブラウザを自働制御できるとかなり面白い応用が考えられそうである。 全世界プログラミング のための第一歩になるかもしれない。