検索エンジンからの自由
ユーザビリティの専門家であるJacob Nielsenが
Webを食い物にする検索エンジン
という挑発的な記事を書いている。
一瞬逆ギレみたいだが、
Adwordsのような広告モデルがWeb商売の儲けを根こそぎ持っていってしまうことが気にいらないということらしい。
一般のユーザにとっては検索エンジンは便利以外の何者でもないわけで、 この意見はもっぱらWeb上のビジネスの立場からの発言だと思われるが、 今のところ検索エンジンが良いとこどりしすぎだというのは事実だろう。 様々なニュースソースをまとめて表示してくれるGoogle Newsは便利ではあるが、 新聞社が苦労して記事を書いて編集したものに対し、 その結果を並べて表示するサービスが最も人気があるというのであれば 記者はやってられないと感じるだろう。 メーカーが一銭も儲からないのに問屋だけ儲けているようなものである。
この問題に関しては単純に技術的に解決できそうな気がする。 現在のWebビジネスにおいて広告料金の割合が異常に多いのがいけないわけで、 サービスの重要性に応じて適切な課金が行なわれるようであればこういう問題は発生しないだろう。 たとえば、新聞記事を読んだりWebを検索したりすることに対して適切に少額課金されるようならば、 ほとんどの人は喜んで金を払うだろう。 文書編集のように、現在はパソコンで行なっているような作業であっても、 ワープロソフトを買うより安くて快適なら皆がWebを使うようになるかもしれない。
しかしボーっとしていると 検索エンジンが神のごとくすべてを支配するようになる可能性は高いだろう。 検索エンジンに頼らずに生きる方法について常々考えておくことが大事かもしれない。
3 Comments:
無料と1円(小額課金)には大きな差があると思いますが、どうでしょう?
By Anonymous, at 4:33 PM
現在のWebの状況では確かに大きな差がありますね。そもそも払うのが面倒臭いし、同じサービスがあるならタダのを使うにきまってますからね。
しかし信頼できる少額課金があり、それに値するサービスに対して金を払うというというのがスジじゃないでしょうかねぇ。サービスがタダで広告だけで金が動くというのは正常とは思えないです。
By 増井, at 5:02 PM
はじめまして。
検索エンジンからの自由、検索エンジンに支配されないということは重要なことだと思います。グーグル本が大流行していますが、グーグル全盛は多分数年後には変わっているのではないかと個人的には考えています。
By Anonymous, at 10:00 AM
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