Takramの田川欣哉氏と
伊東豊雄氏が
コラボしたときの裏話を聞いた。
インスタレーションに使う風鈴のデザインを議論してたとき、
風鈴の音をどこで鳴らすかが問題になった。
風鈴にメカをつけるのは難しいから天井で音を鳴らしたいと田川氏が主張したところ、
それじゃインチキ臭いと言って納得しない人がいてしばらくモメていたのだが、
伊東氏が登場して「風鈴がその場で鳴るなんて普通すぎるよネ。違う場所で鳴るのは面白いじゃないの?」と言ったら
「そうですよね。やっぱ天井ですよね〜」と全員納得してしまったらしい。
一見、大物が謎の発言で煙に巻いたようにも聞こえるが、
デザインとエンジニアリングのバランスを熟知している伊東氏だからこそ一瞬で正しいデザインデシジョンが可能であり、
またそれを全員に納得させるうまい説明が可能だったということなのだろう。
伊東氏のデシジョンで話がうまくまとまったことは他にも何度もあったそうである。
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